<Q>
擦り合わせ型モノづくりの要となる見積もりの業務プロセスについてお聞かせ下さい。
<A>
設計支援システムUNCLEをベースに営業部門と設計部門の迅速な橋渡しとしてTASKALを構築・運用しています。TASKALは顧客からの比較的標準的なバネ製作問合せを営業サイドで即答完結できる営業と技術(設計・製造)を繋ぐシステムです。受注プロセスに進んでも、UNCLEにデータを継承できるもので、顧客満足度の一躍を担っています。具体的には、営業から技術問い合わせ内容を技術サービス部門に相談し、検討結果を図面にしてもらいます。その図面に基づいて営業が見積もりを作り、お客様と擦り合わせの上、受注となります。受注したデータは、ボタンを押せばそのまま生産管理に流れ、生産管理から各工程にデータが流れていきます。これにより、納期遵守率は、受注生産品ながら、2009.3月現在99.97%とほぼ100%に達しています。当社にとって、納期は非常に重要なポイントです。お約束した納期は絶対守り、できない納期は受けません。
素早く見積もりができれば、顧客満足が高まり受注確度が上がるため、極力、1時間以内で回答するようにしています。エクセルで簡易なデータベースを用意しており、そこに要求スペック値を入力すると、見積もりがすぐさま出てくるようになっています。材料代、作業工数チャージ、管理費、プラス、頂くべき利益を乗せて自動計算しているだけのシンプルなシステムです。当社は、基本的に、値引きをしませんので、標準値の範囲内で容易に対応できます。一度作ったバネの情報は全てマスターデータとして登録されているので、数年に1度といったオーダーが来た場合も、過去の発注履歴を参照することで、素早く見積もりを提示できるのです。 結果的に、過去、男性20名、女性20名、合計40名の営業部員体制だったのが、14人の営業部員体制となりました。現在は、営業1人で約290社の顧客を担当するなど、かなり効率的な営業活動が可能になりました。
<Q>
さらなる成長に向け、直近でどのような取り組みを計画されていますか?
<A>
企業や大学の研究機関からの受注を増やす仕掛けなどを通じて、現在、20%の特殊バネ国内シェアを30%にまで上げたいと考えています。すでに、ベテラン技術者と若手技術者、技術者予備軍(主に学生)とのコミュニケーションを促す"日の丸エンヂニア"というSNSサイトを運営し、バネメーカーとしてのブランド力を強化しています。また、職人がより心地よく従事できるよう、豊岡工場に、スーパーアメニティファクトリーと称した最新鋭の生産設備を準備しています。このように、当社は、"技術と人"の力が十二分に活かされる成長戦略を実践していっております。
