最適化された業務イメージ
このように様々な「見える化」が進むと、見積精度、設計精度が向上し、営業から製造までの部品表連携もスムーズになります。加えて、これらの情報を保守業務にも活用する事により、「そろそろメンテナンス時期ですよ」といった攻めの保守ビジネスも展開し易くなります。
「見える化」を設計段階に止めず、営業段階から活用し、例えば元の製番構成をコピーに、そのまま流用・変更・或いはこの部分は他製番のものを流用するみたいな形で、粗々の構成を作って見積もり、その情報を設計段階のインプットに使って3Dと連携されて具現化させ、そこから製造に繋ぐと言った、全業務プロセスとデータが一緒に繋がって流れて行く仕組みを作り、それを全社的に活用して行く事が重要なのです。
システム化成功のポイントとは
システム化を成功に導くには、やはりお客様の主体性が重用だと思います。私どもコンサルタントがいくら努力してもお客様が主体的にアクションを起こしていただかないと上手く行きません。「トップダウンでやるんだ!」と経営者が号令をかけ、各部門の優秀な方を専任化してプロジェクトを作り、その方々が目的意識&熱意を持って活動する・・・。このようにトップダウンとボトムアップの両方がないと、上手く行かないと思います。
更に月並みですが、「省力化」「データ管理」など何でも良いのでそれぞれの会社に応じた目標を明確に持つこと、そして、やはり「継続は力なり」です。これからのシステムは、=業務プロセスですので、業務上都合が悪ければシステムを直す必要が出て来ます。加えて環境が変わっても、システムを直さなければなりません。昔は、システムを一度作って納めると、ある程度そのままの形で使えました。でも、こうした仕組みは、ある程度のパワーをかけて変えていかないと仕事が全然うまく回らないし、システムを変えずに運用で逃げたりすると、システムを入れた意味がなくなってしまいます。それなりに人も費用も掛けていただく必要があるのです。
私は、特殊な新しい仕事を強いているわけではありません。当然やるべき事をきちんとやれる土台を作ろう、という話であって、土台ができると、BOMをベースにするのでコストもよく見えてくるのです。設計者は付帯業務が少なくなり、単位業務の精度が高くなるので、より創造的な仕事に注力していただける。ここが、実は今回のお話のキーポイントです。よく、仕組みを入れるとビジネスが回るとか、BOMを構築すると云々、と言った感じの話をされるようなコンサルタントさんもいらっしゃいますが、実は、そう言う事では無いと思います。やはり、業務をきちんと回すために、お客様自身が努力をなさること、そして設計者が良い仕事が出来る環境を整えるのが最大のポイントだと思います。中量産型製造業の皆様には、そのあたりをご理解いただければ幸いと存じます。
