米国発の金融危機に端を発した景気後退も、底を打ったように言われています。
お客様の声を聞くと「受注が戻り始めた」、「新規の見積依頼が来た」とトンネルの出口が微かに見え始めているようにも思えます。
そこに降って涌いたように発生したのが「トヨタ自動車の品質問題」です。
マスコミでは「トヨタの品質」に綻びが現れたように騒ぎ出しています。
トヨタ社内からも「品質への過信があった」「官僚的になりすぎた」と言う声が聞こえてきます。
私は数年前から「これからは『品質の時代』、品質情報を開示できない企業はこれから受注を取れない」と提言してきました。
今までの品質とは、一定の基準内にあれば「問題なし」と言うようなものです。
基本的に品質を作りこむプロセスは報告されていません。品質を作り込むプロセスを開示する時代がもうそこに来ていることを、製造業の皆さんは理解しなければなりません。
品質管理とは不具合情報を記録することではありません。
例えば10000個に不良が3個以内であれば合格、または手直しを行うことで合格と言う基準があったとします。
毎回3個の不良を出している企業があるとして、この部品は合格になっているとします。
かたや毎回不良が発見されない企業があるとします。部品を受け取る企業側からすれ、後者の企業のほうが優れていると見えます。
しかしながら、この情報だけでは後者が優れている保証にはなりません。
受入企業が把握しなければならないことは、この納入業者がどの様な品質上の検査をどのタイミングでどの様に行い、その記録がどの様に利用されているかと言うことです。
これは納入業者にその部品の品質を保証させるために、常にその検査データを提供させると言う考え方です。
この話を自動車部品大手の管理職に話しましたが、その管理職は一言で「膨大なデータを集めることに意味はないし、そのようなデータを貰うことはできない」と言っておりました。確かに今まではその通りだったと思います。しかしながらこれからは「頭からできない」と言ってはおれないのではないでしょうか?
この話はトラックのタイヤが外れて社会問題になった直後にした内容ですが、今回、再度同じ質問をこの管理職にしたとして同じ内容の回答になるでしょうか?
前回は他人の話でしたが、今回は自身の会社の話です。
「品質情報を公開することがタブーであった時代があった」といつか言われる時代になると私は考えています。2010年のキーワードは「品質」と言うことになるのではないでしょうか?!
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